Amazon Redshift 新しい最小インスタンス ra3.large がリリースされました!
AWS事業本部コンサルティング部の石川です。本日、Amazon Redshift 新しい最小インスタンス ra3.large インスタンスがリリースされました。本日から東京リージョンで利用可能です。
ra3.large インスタンスとは
Amazon Redshift Provisionedの ra3.large インスタンスは、ストレージとコンピューティングが分離され、個別の支払い、データ共有、同時実行スケーリングの書き込み操作サポート、Zero-ETL、Multi AZ など、Redshift Managed Storage (RMS) のすべてのイノベーションを提供します。
ra3.large を起動する
東京リージョンですでに利用可能になっていますので、ra3.largeインスタンスを指定して起動します。
実際に立ててみると、サンプルデータのロードを含めても3分程度でした。また、ra3.largeのシングルノードクラスタとマルチノードクラスタともに、最大ストレージ容量はノード数に応じて1TBのようです。
ra3.large のスペック
公開されているスペックによると、2 vCPU と 16 GiB のメモリを備えています。つまり、ra3.large インスタンスは、ra3.xlplus と約1/2のスペックのようです。
個人的には、ra3.4xlargeの1/4のスペックになっていないのが、ちょっとモヤモヤします。
ra3.large インスタンスのコスト
執筆時点では、pricing page(英語)も更新されていません。マネジメントコンソール(東京リージョン)から料金が確認したところ$0.639、つまりra3.xlplusの1/2の料金のようです。
まとめ
これまでの内容を表にまとめると以下になります。
Redshift RA3 インスタンス | vCPU | メモリ | I/O | 料金 |
---|---|---|---|---|
ra3.large | 2 | 16GB | 0.325 GB/s | USD 0.639 (1 時間あたり) |
ra3.xlplus | 4 | 32 GiB | 0.65 GB/s | USD 1.278 (1 時間あたり) |
ra3.4xlarge | 12 | 96 GiB | 2.00 GB/s | USD 3.836 (1 時間あたり) |
ra3.16xlarge | 48 | 384 GiB | 8.00 GB/s | USD 15.347 (1 時間あたり) |
※ ra3.largeのシングルノードクラスタの最大ストレージ容量は1TBです。ra3.largeのマルチノードクラスタの最大ストレージ容量はノード数に応じて8TBです。
最後に
dc2.largeをご利用の場合、RA3インスタンスの最新機能を利用できる点でもこの機会にra3.largeへの移行をご検討いただけると幸いです。以下のような用途には、是非検討いただきたいです。
- dc2インスタンスを利用しているけど、ストレージだけを大きくしたい
- ra3.4xlarge開発や検証環境でも、Amazon Redshift Provisionedを利用したい、しかし、ra3.xlplusではオーバースペック
- 蓄積するRedshiftとデータ利活用するRedshift間でデータを共有して、権限やコスト、セキュリティを個別に管理したい
Amazon Redshift Provisionedは、長期間の利用を前提に大幅な割引を受けられるリザーブドインスタンス(RI)によるコスト最適化もできます。